はじける企業

それまで真面目なイメージだった企業が、突然イメージ転換をしてサプライズを図ることがあります。
例えば、東ハトは「オールレーズン」「キャラメルコーン」といったどちらかというと地味ながら定番のお菓子メーカーというイメージがありました。ところが、一度倒産したのを期にサッカーの中田選手を非常勤CBO(Chief Branding Officer)に迎えるなどブランド改革に乗り出しました。キャラメルコーンのラインナップを豊富にしてパッケージを変えたり、攻めのブランド戦略をとってきました。暴君ハバネロの発売まではまだ地味目の変わり方でしたが、「mobi モビ」のパッケージデザインは「はじけた」感が強いです。(割高感も強いですがw)
イメージ転換を印象的に感じるのは、TVCMです。古くは、バブル期に住友金属「たま」や「山瀬まみ」を起用した「やわらか頭」のCMが印象的です。金鳥大日本除虫菊株式会社)も昔は「金鳥の夏、日本の夏」のフレーズで「浴衣、うちわ」という日本の風物詩の中に「蚊取り線香」も刷り込むという戦略から、インパクト重視の「はじけた」CMに路線を大転換しました。初めて金鳥の新路線CMを見た時はぶっとびました。
そこまで大転換はしなくても「一時的にはじけてみる」ことにより、再認知してもらいたい場合には、イベント連動CMは有効です。そのため、オリンピックCMでは「ちょっとはじけた」CMが見られることが多く、なかなか面白いです。今回のオリンピックでは、佐川急便と読売新聞のCMがちょっとはじけた感があります。佐川急便は、上原多香子森三中石原良純によるアタックNo.1のパロディ。

東ハト「モビ」のページ
http://tohato.jp/products/mobi/

金鳥のCM
http://www.kincho.co.jp/cm/index.html

佐川急便のオリンピックCM
http://www.sagawa-exp.co.jp/communication/advertisement01-j.html

読売新聞のオリンピックCM
http://info.yomiuri.co.jp/release/200408133643-1.htm