時効について

男を殺人と死体遺棄容疑で書類送検する方針。しかし事件は時効(15年)が成立しており、不起訴になる見通しだ。

時効関連のニュースを見る度に時効という制度に違和感を覚えます。一定の時間が経てば、突然「罪」は消えるものなのでしょうか。今回のニュースでは犯人が自首してきています。犯人は逃亡の末に「服役をして罪を償いたい」と思っているかも知れません。それでも「時効なので不起訴」。やはり違和感が残ります。
法的な制度についてはよく分からないので、間違った解釈があるかも知れませんが、「証拠による証明が困難となり、警察のリソースの効率活用のために、一定期間以降は事件捜査を打ち切る」というのが私の考える時効の意味です。警察のリソースは有限ですから、年々解決の可能性が薄くなる事件をいつまでも追いかけている訳にはいきません。新しい事件解決に人を割くべきです。その意味でこの私見は合理的だと思っています。しかし、それは「事件捜査を打ち切る」ことについてであり、時効成立後に明確な証拠が出てくれば、「時効だから無罪」とする理由は無いと思うのです。
ちょっと重い話になってしまいました。すみません。