モオツァルト・無常という事/小林秀雄

「無常という事」は高校生の時に読みました。わずか4頁ほどの短文ですが、小林秀雄氏の文章を完全に理解するのは非常に難しく、未だによくは分かりません。それでもすごく好きな文章なのです。
田舎に帰った時の匂い、夜中の「シーン」という音、そういった事を五感で感じ取った時、ふと得も言えぬ懐かしい感覚に襲われることがあります。何の記憶かすら分からないけど、すごく大事なものであることは分かる。そんな不思議で純粋な感覚を書いた名文です。

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)

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