マンガ

犬丸りんさん、自殺

アニメ「おじゃる丸」原案者の犬丸りんさんが自殺 モーニングに連載していた頃、結構好きだったな。おじゃる丸は見てなかったけど。 ご冥福をお祈りします。

「ヨコハマ買い出し紀行」最終巻

12年間もの連載が終わりました。 最終巻は一気に時が流れていましたが、それでもやはりこの作品らしい淡々とした終わり方だったように思います。 読了後、「あぁ、これで終わりなんだなぁ」と思うと、なんとも言えない余韻を感じました。それは決して心地…

一緒に遭難したいひと2巻/西村しのぶ

ついに待望の2巻が発売されました。新キャラのショーコと絵衣子のやりとりは面白かったけれど、個人的にはマキちゃんをもっと出して欲しかったところです。3巻に期待しましょう、っていつ出るやら。 それにしても、2巻での最終話の初出2001年から4年…

アカギがアニメ化

福本伸行氏の「アカギ」がアニメ化されるらしい。「天」が個性的なキャラが多数登場するのに比べて、「アカギ」は主人公以外のキャラの個性が弱い。その点ではアニメには向かない気もするけど、アカギの思考力や生き様といった絵にできにくい部分に敢えてス…

NANA

マイナー好きなオイラですが、別にメジャーなものが嫌いな訳ではない。メジャーだろうがマイナーだろうが良いものは良いのだ。メジャーだからって毛嫌いして、いいものを見逃したら勿体ないしね。 という訳で、遅ればせながらNANAを読んでみた。いやー、面白…

愚国礼賛/速星七生

毎日新聞の千葉国の記事を読んで、頭に浮かんだのがこの作品。日本からこっそり独立した小さな村である大野田王国と、そこにウラン鉱脈が発見され取り戻そうとする日本国との闘いを描いたコメディー作品。大野田王国は、農業を主産業としながらも、突然変異…

ヨコハマ買い出し紀行/芦奈野ひとし

ゆったりとした時間を過ごしたい時にお薦めのマンガです。地球に何か危機的な変化が起きた後の世界が舞台で、基本的にSF(主人公のアルファはロボットだし)なのですが、非常にまったりとした作風です。明らかに現在とは違う世界なのですが、描かれているの…

天才ファミリー・カンパニー/二ノ宮知子

のだめカンタービレが第28回講談社漫画賞を受賞するなど、すっかりメジャーな感がありますが、マイナーでなくてもお気に入りのものは紹介してしまいます。 最初の頃はタイトルの「天才」は主人公の勝幸の事に思えますが、ストーリーが進むにつれて主要登場…

絶対安全剃刀/高野文子

このページでもいろいろなマンガを紹介していますが、私はマンガ評論家でも無ければ、奥深い分析ができる訳でもありません。正直、ピカソの絵を見てもどこがどう凄いのかよく分かりません。 高野文子はよく天才という評価をされます。残念ながら私にはどの辺…

レイニー通りの虹/ふくやまけいこ

その絵のある場所は雨ばかりになるという不思議な絵。それが様々な人の手に渡り7編のショートストーリーを展開します。彼女のマンガらしく根っからの悪人は登場せず、心暖まる内容です。 矢野絢子のマキシシングル「夕闇」のおまけDVDに入っていた「ニーナ…

生存―LifE/原作:福本伸行×作画:かわぐちかいじ

時効をテーマとした作品。アイディアの天才である福本伸行ですが、作画については決して器用ではありません。というかかなり下手な部類に入ります。そのため、内容によってはどうしても絵がマッチしないという事があります。本作では、殺人事件というシリア…

マイニチ/木村千歌

竹書房から全3巻で発売されていた「マイニチ」が全話収録の分厚い一冊として復刻。もともと単行本全巻は持っていたのですが、「単行本未収録作品を掲載」の帯文字に負け、本屋にこらしめられて*1しまいました。 登場人物は「とーた」と「もも」の2人だけ。…

水平線をめざせ/高橋亮子

最近avexのばたばたがありましたが、芸能界を描いた数少ないマンガです。 ぜんそく持ちでピアノと歌に才能のある七海と、曲作りの才能に才能のある一美の高校生活からプロとして苦悩しながらも活躍するストーリーが骨格となっています。二人の家の過去、優等…

青い空を、白い雲がかけてった/あすなひろし

あすなひろし氏は2001年に亡くなられるまで、少女マンガから劇画、少年誌と幅広く活躍された方です。本作は少年チャンピオン全盛期に不定期連載されていた作品で、中学生達が日常生活の中で成長していく姿が描かれています。 先日、エンターブレイン社から代…

ぎゅわんぶらあ自己中心派/片山まさゆき

メジャーなマンガですが、大分以前の作品で知らない人も居ると思いますので、取り上げてみます。最近コンビニ本にもなり、改めて読み返してみたのですが、題材を麻雀ギャグに昇華するセンスは現在でも充分に通用します。「ふぞろいの林檎たち」や「神田正輝…

地球の午后三時/さべあのま

MF文庫から「さべあのま全集(全6巻)」が出ている事に今頃気付いて、一気に全巻揃えました。全巻、淡いパステルカラーの表紙で、装丁がなかなか素敵です。今では入手困難となってしまった作品が、文庫本化によってまた多くの人に読まれることは単純に嬉し…

並木橋通りアオバ自転車店/宮尾岳

自転車店の元気娘「あおば」の周囲で起きる自転車に絡んだ様々なドラマを描いたマンガです。一話完結型で、心暖まる内容です。 自転車を題材としたマンガとしては、「サイクル野郎/庄司としお」(古い!)や「輪球王トラ/牛次郎、水島新司」(マイナー過ぎ…

火星人刑事/安永航一郎

ちょっと真面目な話が続いた感がある(そうでもないか?)ので、ここらでバカ系のマンガを。 学生刑事歴10年の栗瀬十晴(30歳)は5代目火星人刑事。防弾スカートを巾着し、足技攻撃が多彩な火星人殺法で学園内の悪を退治する。学生として悪事を重ねる宿…

天使と宇宙船/フレドリック・ブラウン

1965年初版ですから、かなり古い本です。 ブラウンは、SFとミステリーの両方の分野で活躍した方で、奇抜な発想と機転の利いた内容は今も色褪せません。「天使と宇宙船」はSFの短編集で、地中を鳥が飛ぶおかしな星の話「気○い星プラセット」や、電波に引き寄…

幕張サボテンキャンパス/みずしな孝之

その昔、まんがスポーツという月刊雑誌がありました。プロ野球などスポーツ限定の4コママンガ中心というややマニアック路線な雑誌でした。当時、スポーツ4コママンガ界(狭そうな世界だな)では、はた山ハッチ(やくみつる)先生の独走状態だったのですが…

一緒に遭難したいひと/西村しのぶ

この人の作品の中では、これが一番好きです。貧乏でも自由な生活を送る従姉妹のキリエと絵衣子。一方、キリエの彼氏の眞樹雄は税務署勤務で、一家揃って堅い職業。もっとも性格は決して堅くはないんですが。この両極端な者達を対立する関係ではなく、お互い…

裂けた旅券/御厨さと美

フランスで何でも屋としてふらふらしていた羅生豪介が、幼娼マレッタと出会い、豪介はジャーナリスト、マレッタは学校にとお互いに進むべき道を見つけ、その夢を実現していくお話です。 御厨先生は、SFと国際政治ものを得意とする方ですが、NORAシリーズがSF…

ミルクがねじを回す時/高橋葉介

筆ペンタッチな独自の画風が特徴の高橋葉介さんですが、ホラーっぽいものからギャグまで幅広い作品を描いてきています。画風に好き嫌いはあるかも知れません。この人はホラー漫画家に分類されることもあるようですが、ホラーというのもちょっと違和感があり…

兎/伊藤誠

えーと、麻雀漫画なんですが、麻雀を知らない人でも楽しめる作品かと思います(勿論麻雀知ってた方が楽しめます)。園長こと風間巌率いる高校生代打ち集団ZOOに危険察知能力を持つ兎こと俊が加入してその才能を発揮していく、というのが大雑把なストーリーで…

ゼリービーンズ エリス&アメリア/ふくやまけいこ

人工授精が当たり前になって火星移民が進んだ世界での、まじめな女の子エリスと図書館に勤務するずぼらな性格のアメリアの物語。設定はSFですが、あくまで基本はほのぼのとした心暖まるお話です。SFをあくまで設定として主題を別にするあたり、ふくやまけい…

神罰/田中圭一

手塚治虫、藤子不二雄などの巨匠のパロディ漫画。「田中圭一 最低漫画全集」とある通り、それこそ罰が当たりそうな下品な下ネタパロディなので、そういうのが嫌いな人は読まない方がいいかも知れません。 この本で一番面白いのは、中身ではなく表紙と帯です…

はれた日は学校を休んで/西原理恵子

彼女の作品は、毒気の多い笑いのものと叙情的なものの2パターンがありますが、これは後者を代表する傑作だと思います。特別悪い子ではないが学校が好きでない少女めぐみの感情が自然体で描かれており、妙なリアリティがあります。これを読むと、胸がしめつ…

平成よっぱらい研究所−完全版/二ノ宮知子

暴走する酔っぱらい漫画家二ノ宮知子のドキュメント的なマンガです。彼女とその友人達の豪快な酔っぱらいぶりが「自分はまだまし」と思わせてくれます。 同様のマンガに浜口乃里子の酒とたたみいわしの日々があり、こちらも面白いです。どちらも自分の醜態写…

ママのめくじら/入江紀子

入江紀子さんの描く子供は、けなげに子供なりに考えている所が好きです。かわいいだけでも生意気なだけでも未熟なだけでもない。子供は子供の頭で精一杯考えて行動しているんだという当たり前の事に気付かされます。自分だって子供の頃はそうだったはずなの…

軽井沢シンドロームSPROUT/たがみよしひさ

軽井沢シンドロームの続編で、耕平の息子である薫平が主人公。旧作は高校〜大学時代によく読みました。当時格好良かった耕平が、今ではダメ親父っぽくなってしまって、当時のファンとしては寂しくもあります。旧作を知らないと読んでいて分かりにくい所もあ…